製品情報

ゴム堰事業

水をせき止める堰のうち起伏するゲートを持つ起伏堰は、ゲートを起こした状態で水をせき止めておき、洪水などで増水した際に倒伏して水を放流します。

ゴム堰 起伏堰には鋼製のものが用いられていましたが、鋼製起伏堰では起伏動作に用いる油圧シリンダーから油が川に流出するおそれがあります。
それを解決させた堰がゴム堰(ゴム引布製起伏堰)です。これはゴムと布とを貼り合わせて作るゴム引布製の袋体を空気や水で膨らませる構造で、設置やメンテナンスに必要なコストを安く済ませることができます。
関西の河川で多くみられる起伏堰で、施工事例としては灌漑や水力発電用水の取水、防潮、ほかにレジャーランドなどもあります。
また、ゴム引布製起伏堰と鋼製起伏堰を掛け合わせたハイブリッド起伏堰は、鋼製起伏堰で起こる油圧シリンダーからの油の流出や、ゴム堰の倒伏させる過程で発生する可能性のあるVノッチ現象(※)といった双方の問題を解決する起伏堰です。
※ Vノッチ現象
倒伏させる過程で袋体の高さが均一でなくなり、一か所だけが極端につぶれた状態となってしまうことをVノッチ現象と言います。この現象が起こると放流する水が一か所に集中し、放流する量が過大なのもとなるほか、袋体の摩耗が早まります。

ゴム堰事業製品

ゴム堰
空気または水で袋体を膨脹・起立させ、袋体内の空気または水を排出することで収縮・倒伏させます。
ハイブリッド起伏堰
袋体に空気を送り込むことにより、鋼製扉体を起立させます。
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